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村長の挨拶

この度は粟島浦村のホームページに訪問いただき有難うございます。

粟島浦村は、新潟県村上市の岩船港から北西35kmに位置し、周囲23kmの1島1村の小島です。東側に内浦、西側に釜谷の2集落からなり、約350人の島民が暮らしています。漁業と観光が盛んな粟島には、年間約2万人の観光客が来島しています。1年を通して比較的温暖な気候のため降雪も少なく、暖流と寒流の交じり合う影響で海の幸・山の幸が豊富です。

粟島は「鯛の島」としても有名です。春、産卵のため近海に集まる真鯛の水揚げが最盛期を迎えます。またこの頃は10キロクラスの大物を求めて、多くの太公望も来島します。

郷土料理の代表は「ワッパ煮」です。もともとは漁の合間に磯に上がり食べていた漁師の料理です。ワッパという杉の器に真っ赤に焼けた石を入れ煮立て調理する魚の味噌汁です。一度食べたら忘れられない美味しい味だと思います。野趣あふれるワッパ煮を是非一度ご堪能していただきたいと思います。

明治22年村政施行した粟島は、およそ5,000年前から人が住んでいたと考えられています。中世では、西方浄土の入り口と見て、来世の幸せを願い建立した板碑も数多く残っています。また近世では、北前船の風待ちと食糧の補給地として重要な拠点になっていました。このように、古くから粟島がその時代時代の重要な役割を果たしてきたことを、私は誇りに思います。厳しい自然環境の下で先人が積み上げてきた粟島の足跡をこれからも大切にし、次の世代に引き継いでいきたいと思います。

今、私たちは、新たな取り組みにチャレンジしています。漁業、観光関連業と並ぶ産業の柱を育てるため「学びの産業化」事業に取り組んでいます。この事業とは小中学生を対象にした離島留学制度の実施や、自然体験プログラムによる環境教育の推進、そして牧場における命の教育や動物とのふれあいのことです。地方創生はまち・ひと・しごとの環境を整えることと言われていますが、「まなび」の環境を整えることも大切です。そして「学びの産業化」が漁業や観光関連業と連携することにより地域の活性化を目指します。また、直売所「ばっけ屋」を中心に、地元の食材を生かした特産品開発による6次産業化を推進しており、「島の宝」を全国に発信し、ご好評をいただいています。

私たちのチャレンジは、まだまだ種を蒔いている段階ですが、いつか実を結んで地域活性化の原動力になるものと思います。皆様のお越しを心よりお待ちしております。

平成29年4月17日

粟島浦村長 本保建男