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浅井 敏克・美穂

INTERVIEW
写真:浅井さんご家族

粟島浦村役場職員/粟島浦村役場職員
人生を長く感じながら
暮らせる場所です

2013年移住
埼玉県所沢市・40代

浅井 敏克・美穂

写真:浅井さんご夫婦

移住のきっかけ・経緯

美穂さん:埼玉に住んでいた時から、夫も私も離島の持つ独特の雰囲気が好きでした。特に八丈島が気に入って、多い時で年に3回、トータルで10回以上は行きました。人々の優しさ、温かな人柄がいいなと思って、いつかは島に住んでみたいと考えていました。埼玉にいた頃はどうしても時間に追いかけられる感じがあったので、八丈島のように生活のリズムが違う、時間がゆっくりと流れるような島の暮らしに憧れていたんです。

敏克さん:移住前は民間企業でSEとして20年間働きました。転職を機に公務を探している時、粟島浦村役場で職員を募集していたので、ちょうどいいと思い応募しました。本当は夫婦で「退職後に島で暮らそうか」と話していたのですが、それが20年ほど早くなりました。

現在のお仕事・活動について

敏克さん:移住してからこれまで、粟島浦村役場の職員をしています。最初は観光関連の業務を担当していましたが、現在は岩船と粟島の間で運航しているフェリーの代替船建造の調整業務がメインです。平成31年の竣工を目指していますが、フェリーは島の人達にとってのライフラインですので、責任感を持って取り組んでいます。このほか、乗り合いタクシーやコミュニティバスの管理、ホームページの管理を行っています。一人で何役もこすことになりますが、島の人達のために仕事をしていると日々感じていますし、それがやりがいにも繋がっています。

美穂さん:移住後、保育士をしていますが、今は休職中であり、子育てに専念しています。埼玉にいた頃も保育士だったのですが、こちらの保育園は園児の人数が少なく、ゆとりをもって仕事ができます。保育園の場合、1人の保育士が多くの園児を担当すると配慮が行き届かないことがあるのですが、ここでは一人一人の子どもに対してより親身に接する事ができます。治安も良いので、園児も保護者の方も安心ですし、保育士としても仕事に専念できますね。

  • 写真:お寿司
  • 写真:息子さんたち
  • 写真:粟島浦村総合庁舎
  • 写真:岩ゆり
  • 写真:お寿司
  • 写真:息子さんたち
  • 写真:粟島浦村総合庁舎
  • 写真:岩ゆり

移住して良かったこと・苦労したこと

美穂さん:まず、のんびりしているところです。学校を含めて、どの公共施設も近くにあるので、朝は通勤・通学の時間がほぼなく、ゆとりがあります。夕方にみんなが帰宅するのも早いので、夕食後に家族で話す時間があったりと、団らんの機会が増えました。

敏克さん:よく言われる「時間が長く感じる」というのは、それまで暮らしていた環境が変化する影響だと考えています。実際、私たち夫婦も島に来て時間が長くなったことを実感しています。普通、大人になると新鮮な体験が少なくなり、毎日が同じことの繰り返しになると思いますが、粟島に移住したことで環境が一変し、刺激が増えたのだと。海や山の自然、畑や草花など、島の風景はどこもきれいで活力を感じます。食では、ジャガイモ、サツマイモ、タマネギなど、土の中でできる野菜がとても甘くて美味しいですね。通りで人に会えば皆さん挨拶してくれるなど、島の文化も新鮮でした。移住した人は、大げさに言うと「その後の人生を長く感じながら楽しめる」と思います。

美穂さん:子どもにとってもいい環境だと思います。ちょうど次男が小学校に上がるタイミングで移住したのですが、埼玉にいた時に比べて2人共たくましく健康的になったと思います。都会と違って外で遊ばせるのも安心ですから、子どもたちは自由に海や山で遊べます。次男は村営の牧場で朝晩牧場活動をしていますが、馬の世話を通して命の大切さなども学べていると感じます。

敏克さん:唯一苦労したことといえば、やはり人数が少ない島なので、一人一人の責任、やるべきことが多いということでしょうか。役場の職員として働き始めた頃は、覚える仕事が多くて大変でした。ですが、困っていると皆さんが助けてくれたので、人と人との繋がりのありがたさを感じましたし、それがこの島の人情だと思いました。これから島に越してくる方に、私もそのように接したいと思います。

写真:畑

これからのビジョン

敏克さん:今の業務とは少し違うのですが、粟島へ観光客を呼び込むためのインバウンドに取り組みたいと思っています。鎌倉時代あたりのことですが、その頃の日本では浄土信仰が盛んになりました。当時の岩船の人々は、太陽の沈む島である粟島を極楽浄土に近い島と捉え、梵字を刻んだ板碑を島に建てたそうです。そうすることで徳を積むことができると考えたのですが、その板碑が今でも100以上残っていて、中には県内でここだけで祀られている「風の神様」などもあります。この文化遺産は、ヨーロッパの方などにも魅力的ではないかと思いますので、うまくインバウンドに繋げて粟島に貢献できればと考えています。

美穂さん:私はやはり子どもが好きなので、保育士としてもう一度復帰したいですね。これまでの島での経験、子育ての経験から、ゆとりをもった子どもへの接し方、保育士のあり方などが見えてきたと思います。仕事に復帰した時には、それを生かせればと思っています。

写真:浅井さんご夫婦

粟島への移住を考えている方へのメッセージ

美穂さん:粟島は心にゆとりをもって暮らせる場所だと思います。気候も島ならではで、夏はクーラーを使うことがほとんどなく、冬の雪かきも2~3回しかありません。また、島内のほとんどの人が知り合いなので、ご家族で移住される方も安心感があると思います。

敏克さん:自分が「何かをしたい」と思った時に、小さい島であるが故にみんなが協力してくれる場所だと思います。ですから、目標を持っている人はそれを叶えやすいと感じます。一方で、島のために何ができるのか、どんな仕事をするのか、そういった部分をよく考えて、責任をもって行動することも大切です。まずは、私を含めた粟島浦村役場の職員に相談してみてください。そして、実際に移住した際には、一緒に粟島の歴史を創っていきましょう。